概要

HHKBを使い始めて約3年半(2020年7月購入)、このキーボード以外では効率が悪くなるレベルにまで体に染み付いてしまいました。普段自宅ではWindowsをメインPCとして使っている自分ですが、ラップトップはiOSアプリ開発の都合でMacbookにすると決めており、どちらの環境でも快適にタイピングができるよう、キーボード周りの設定を整えています。

この記事では、ある程度自分の中で各環境の設定が固まってきたため、メインのWindowsとサブのMacの両方でHHKB越しに可能な限り同じキーマップで運用できるようにするための設定・使用ソフトウェアをまとめます。

デバイス環境・ソフトウェア

2024年1月現在使用しているデバイス環境・使用ソフトウェアは以下のとおりです。キー配列をUS配列で統一するようにしています。

WindowsWindows10 (自作デスクトップPC)
MacM1 Macbook Air (US配列)
キーボードHHKB Professional HYBRID Type-S (US配列)
ランチャーアプリ(Windows) PowerToys Run
(Mac) Alfred

WindowsとMacの両方で実現したいこと

まず前提として、ラップトップのMacbookを単独で使用するシーン(つまりHHKBを使用しない)でもさほど違和感なくタイピングできるよう、全体的な方針として、各種設定はMacbookのキー配列を前提として検討しています。

その前提のもと、キー周りの各種設定は以下のポイントを実現すべく行っています。

  1. 単押しIME切替
    • スペース横のCtrl/Cmdキー単押しで英語日本語切り替え
  2. ショートカット統一
    • よく使うコピペショートカットCtrl/Cmd+C,Vの運指の統一
  3. Emacsキーバインド
    • キーボードレベルでEmacsキーバインドでの上下左右キー操作を実現し、エクスプローラー/ファインダーやエクセル等のOffice系ソフトでも上下左右の移動を楽に
  4. ランチャーアプリ
    • ランチャーアプリの起動コマンドの統一

対応方法概要

各ポイントの実現のための対応方法の概要は以下のとおり

内容WindowsMac
1. 単押しIME切替ctrl-ime-ahkKarabiner-Elements
2. ショートカット統一
3. Emacsキーバインド
HHKBのキーマッピング
(Windows用設定)
HHKBのキーマッピング
(Mac用設定)
4. ランチャーアプリPowerToys Runの設定Alfredの設定

Window向けの設定

ctrl-ime-ahk

単押しIME切り替えについては、AutoHotKeyを使ったctrl-ime-ahkで実現しています。詳細は以前に書いた記事に書いていますが、単に使用するだけであればリポジトリに置いてあるctrl-ime-ahk.exeを実行すればWindows上での単押しIME切り替えが実現できます。
Windows上でHHKBをMac風に使う設定 (US配列編)
https://github.com/Miraium/ctrl-ime-ahk

HHKBのキーマッピング(Windows用設定)

ショートカットやEmacsキーバインドについては、HHKBのキーマッピングで実現しており、以下のリポジトリにまとめています。
https://github.com/Miraium/HHKB-Setting-Emacs

PowerToys Runの設定

ランチャーアプリについては、PowerToys Runを使用しています。
Alt+Space でランチャーが起動するように設定しています。

Mac向けの設定

Karabiner-Elements

スペースの左右隣りにあるCommandキー単押しでの英数かな切り替えは、Karabiner-Elementsで実現しています。幸いにもKarabiner-Elementsに所望の設定が予め用意されているため、そのまま使用しています。
設定メニューのComplex Modificationsから選択するだけで使用できるようになります。

HHKBのキーマッピング(Mac用設定)

ショートカットやEmacsキーバインドについては、HHKBのキーマッピングで実現しており、以下のリポジトリにまとめています。(Windowsと同様)
https://github.com/Miraium/HHKB-Setting-Emacs

Alfredの設定

MacのランチャーアプリはAlfredを使用しています。さほど使いこなしているわけではありませんが、WindowsのPowerToys Runと同じ運指で起動するよう、Option+Spaceで起動するように設定しています。

まとめと今後

HHKBを使ってWindowsとMacで統一的に操作を行うための各種設定をまとめました。

Windows側の設定は概ね満足いっており十分慣れた状態なのですが、一方でMacは使用頻度も低いことからあまり最適化が進んでいない感触もあり、もっと別の良いキーマップ・設定がないのか模索していきたいところです。
例えばVimのキーバインドなど。少し試してみましたが、単純なカーソル移動だけであればhjklで移動でき楽な感触だったのですが、文字選択のためにShiftを組み合わせるなどに負荷がかかる印象で、慣れればクリアできるのかなど模索していけたらなと。