相変わらず外出しづらい毎日が続いていますね。家族や友人とのビデオ通話もこなれた感じになってきました。
ビデオ通話をやる際、WebカメラやノートPCの搭載カメラを使ってもよいのですが、せっかく良い一眼ミラーレスカメラを持っているのだから有効活用したい。いい感じで映したい。ということで自分は富士フイルムX-T30をWebカメラ化して使っています。
今回は、いつも通話前に行う設定のメモも兼ねて、使用機材やセットアップ方法をまとめます。
公式アプリFUJIFILM X Webcamの制約
富士フイルムX-T30は、Webカメラ化アプリFUJIFILM X Webcamに一応対応はしているのですが、以下の理由でせっかくの解像感が落ちたり、設定関連で制約があったりで正直使いづらいです。
- 解像度が1024×768になる
- FPSが20FPSになる
- PC接続中はカメラ側で設定を変更できない
- X WebcamアプリのGUIからのカメラ設定変更にも未対応
- ※)これはUSBテザー撮影に対応している上位機種であればできるはず
HDMIキャプチャーボードを使ったWebカメラ化
HDMIキャプチャーボードを使えば、FUJIFILM X Webcamの制約からは解放され、カメラ本体で設定した絵がそのままHDMIケーブルを通してPCに流れてくるので、調整もしやすくかなり使い勝手が向上します。
最近はUSBタイプの安いHDMIキャプチャーボードが出回っているので、そこまでコストを掛けること無く実現できます。
写真のようにカメラとPCをHDMIケーブル・HDMIキャプチャボードを介して接続すれば、PC側にはWebカメラとして認識されるようになります。
使用機材
ビデオ通話時に使用している使用している機材は以下のとおりです。
- PC
- FUJIFILM X-T30 (製品ページ)
- フジノンレンズ XF16mmF1.4 R WR (製品ページ)
- micro-HDMI to HDMIケーブル
- HDMIキャプチャーボード (Amazon)
- DCカプラー CP-W126 (製品ページ) + ACパワーアダプター AC-9V (製品ページ)
- 卓上三脚 (Amazon)
- 自由雲台 (Amazon)
FUJIFILM X-T30
カメラはX-T30を使っています。大体の設定は軍艦部のダイヤルなどで物理的に操作できるのが直感的でわかりやすく、とても気に入っています。
XF16mmF1.4 R WR
XF16mmF1.4 R WRは明るい広角レンズということでチョイスしています。部屋の広範囲を背景として映しつつ、いい感じにぼかしてくれて、広々と開放感のある感じの絵になるので特にお気に入りです。しかも最短撮影距離が15cmと非常に短く、カメラの目の前までフォーカスが合うので、モノを大きく見せたりする時にもバッチリです。
HDMIキャプチャーボード
HDMIキャプチャーボードはAmazonにある格安商品をダメ元で試してみたのですが、今のところ特に問題なく使えています。一応USB3.0で、HDMI→USBへの出力を1920×1080で60Hzでできるそうです。ちなみにHDMIへの入力解像度は3840×2160の60Hzだそう。
DCカプラー CP-W126 + ACパワーアダプター AC-9V
カメラへの電源供給はDCカプラーを使ってコンセントから直接行うようにしています。バッテリー残量を気にする必要がなくなって、時間を気にせず通話していられます。
X-T30はUSB給電(5V 1.5A)に対応しているため、USB Type-Cポートから電源を供給する方法も考えられるのですが、micro-HDMI端子とUSB Type-Cポートの間隔が狭く、干渉で同時使用ができません。そのため止む無くDCカプラーを使っているような状況です。(X-S10やX-T30 IIなどの別モデルでは解消されているのでしょうか・・・?)
卓上三脚と自由雲台
三脚は卓上用のコンパクトなものを使っています。この三脚は、どういう基準で選べばよいのか検討もつかない頃に「耐荷重80kgで強そう」という謎の理由で買ったのですが、そこまで重いものは乗せないし、高さの調整もできないので、別の良い卓上三脚があれば乗り換えても良いかなと考えてます。
自由雲台はPeakDesignのプレートを使っている都合で、着脱が容易になるようにアルカスイス互換のものを使っています。購入して届いたときは、想像よりも大きく戸惑いましたが、しっかりと固定してくれるので、カメラ・レンズを乗せておくのにはとりあえず安心です。パン方向の調整が独立で行えるのが地味に便利です。
カメラ設定
カメラ設定はまだまだ試行錯誤中ですが、通話開始前に以下の設定項目を確認・調整するようにしています。一番最後の自動電源OFF機能をOFFにするのが一番重要で、これを忘れると通話中にカメラの電源が落ちて結構焦る羽目になります。
設定項目 | 内容 |
---|---|
軍艦部 左ダイヤル | 動画モード |
F値 | 2.0 ~ 2.8 (1.4だと被写界深度狭すぎ) |
フィルムシミュレーション | ETERNA, ASTIA, PROVIAあたりをその日の気分で決める |
ホワイトバランス | 写りの良いやつに固定したほうが無難 |
動画モード | FHD 59.94P |
HDMI出力情報表示 | OFF |
オートフォーカス | AF-C (コンティニュアス) |
顔検出/瞳AF設定 | OFF |
AF-Cカスタム設定 | 被写体保持特性0 / AF速度+5 |
消費電力設定 > 自動電源OFF | OFF |
今後詰めていきたいところ
長く通話していると、時々、急にカメラの電源が落ちることがあります。恐らく熱停止によるものなのですが、発生しない場合もあって原因を突き止めたいところです。今の所怪しいと睨んでいるのは、動画モードの60FPSとオートフォーカスです。30FPSしたり、固定フォーカスにしたらカメラへの負荷が減って、急な停止現象が無くならないかな~なんて。
あとは、できれば電源共有はDCカプラーをやめてUSB給電で済ませたいです。HDMIケーブルとの干渉問題を回避するために、端子がスリムなものを見つけ出したいところですが中々見つからず。Webで検索をかけてみると、ヤスリで削って実現している人もいるようで、そっちの路線で攻めるのもありですね。
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