”気が利くAI”を目指して作ったLINE Botです。

夏の暑い日や冬の寒い日に外から帰ってきた時、部屋の温度が快適だったら嬉しいですよね。最近では遠隔操作で制御できるエアコンも販売されているので、外出先からスマホからポチッとやれば帰ってくる前に部屋の温度調整ができます。

しかし、帰路で「そろそろ家だし、先にエアコン付けておこう」なんて思いつくような器用なことは自分には中々できません。

AIが気を利かせて「エアコン付けておきましょうか?」なんて通知をくれたら最高だと思い、LINE Botを作ってみました。ちょっとした色々なことを”よしなに”やってくれる気の利いたAI、名付けてYoshinaです。

どんなことができる?

家の最寄り駅など、自分が家に近づいて来ると帰宅を察知してYoshinaの方からエアコンを付けておくかの確認してくれます。自分は表示されている「承認」ボタンを押すだけでエアコンが付くようになっています。

その他にも、食事の場所に困った時、検索すれば適当に写真付きで候補を上げてくれます。

裏でやっていること – ハードウェア

室内に置いたマイコンボードESP8266に環境センサBME280を繋ぎ、ThingSpeakに室内環境情報を定期送信しています。またLINEからのユーザー応答を定期監視しています。このESP8266はユーザーからの承認応答があると、エアコンのリモコンと同じ赤外線信号を出すようにプログラムされています。

開発中の様子。ブレッドボード上に赤外線LED/BME280/ESP8266を乗せて回路を組んで試行錯誤していました。

裏でやっていること – ソフトウェア

IFTTTを使ってGPS情報をトリガーとしてWebHookをコールすることでLINE BotのYoshinaが起動します。YoshinaはThingSpeak上に蓄積された最新の室内環境情報を取り出してユーザーに提示し、ユーザーの応答を待ちます。

IFTTTでGPS情報をトリガーとして設定。特定のエリアに入ったときに、Webhookが起動し、LINE Botがメッセージを送るように設定しています。

ユーザーが「承認」ボタンを押すと、ThingSpeak上に承認応答が届きます。それを定期監視していたESP8266が認識すると、赤外線信号が発されエアコンが起動します。

「もうすぐ家ですね。おかえりなさい。」のメッセージはIFTTTからWebhookを起点に送信されたものです。続けて室内環境を表示しつつ、エアコンを付けるか確認してくれます。

使ってみて・感想

自分は電車で外出することが多く、最寄り駅までスマホを触っている場合がほとんどです。最寄り駅の1駅前ぐらいでYoshinaから確認が届くように設定していたのですが、面倒なアプリ操作も無くワンタップでエアコンが外から起動できるのは思いの外快適でした。中々気が利く感じの仕上がりになったと思っています。

現在はAIと呼べるほどのリッチな処理はしていないのですが、もっとインテリジェントな振る舞いができるよう、引き続き”気が利くAI”をコンセプトに改良・機能を追加していきたいものです。